babasky's blog

ばばあの空

小学校の頃の嫌な思い出

小学校低学年の頃はグズだったので、あまりよい思い出がない。
その中で何故だかわからないけど今になると、涙が出そうな思い出がある。

40年前というと、今と比べれば酷い教師がたくさんいた。
戦後間もなくの代用教員上がりのが特に酷かった。今では信じられないが、大学や昔の師範学校も出ていない教員がいた。適当な研修のみで教師になっていた人もいたのだ。
戦後の人手不足の一時的措置だったようだが。
低学年の担任はそういうのがたくさんいた。
本当は今日書くことより酷いことをした教師もいる。
だけど、そいつは今なら新聞沙汰だ。だから、そういう人だったんだということで納得しているのかもしれない。


確か社会の授業だったと思う。
外国の国名を順番に板書しようという指示で、私の番が回ってきた。
私は、前の列の子が書いた文字を黒板消しで消した。

途端に頭に鉄拳を喰らった。目から火花が飛びそうなほど痛かった。
「お前は家でどんな躾をされてるんだ!」その女教師は怒鳴った。
意味がわからずポカンとする私に、
「前の子が書いたのを消すな!馬鹿!」と怒鳴った。
私は戸惑いながら黒板に「ハワイ」と書いた。


これが、高学年の子なら怒られても仕方がない。
だが、七歳の幼児である。
自分が子供を持ってよくわかったが、賢いませた子なら、できるかもしれない、
だけど、身体も小さく、他人よりやや成長も遅かった幼く動作も鈍い子供をいきなりゲンコツで殴りつける大人って何だろうと思う。
隣の座席の子をいじめるとか消しゴムを盗むという、人間として最低限してはいけないということしか知識がないのだ。
前の子の書いたものを消してはいけないということなど知らないのだ。
いや、千歩譲って「前の子のは消したらあかん」と怒るのならわかる。
当時の私にとって意味不明な言葉を吐き、殴る教師。
今の私より少し若いくらいの年齢だったその教師。
幼い子供を殴る大人と、前の子が板書したのを消す子供とどちらがわるい人間だ?
もし、行けるものなら、その教室へ行って、自分を抱きしめ「こんな大人にはなるな。」と言ってやりたい。

そして、その教師に
「お前、2年後に苦しみながら死ぬぜ。」と絶望の淵に落としてやりたいのだ。